「白夜の女騎士」感想 | Sit back, relax & enjoy

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「白夜の女騎士」感想

いまさらですが、9日と10日に観劇してきましたのでその感想を。
原作を読んでも、野田さんがたくみな言葉遊びでオブラートに包んでいてなかなか核の部分が
つかめなかったこの舞台の下地が、60年代の学生運動であり、テロリズム、暴力、革命であることは、
蜷川さんの演出(BGMやSE、旗をふりまわす武装した兵士達)によってはっきりと露呈され、
パンフでの2人のインタビューを読んで確信がもてた気がします。

最初の跳躍で地に叩き付けられ血だらけになって叫ぶサスケの登場シーンには、
変革を目指した若者の挫折、闘争の敗北、悲しみが見事にあらわれていて一気に舞台の世界に
ひきこまれました(これは1度目の観劇後感じて2度目ではそういう視点で見て強く思いました)

ホントにサスケの表情(特に目)、セリフは素晴らしく、胸にグッとくるものがありました。
潤くんのサスケは全編を通して、少年の初々しさとピュアで無垢な「ヒト」としての存在を
表現していましたし、未熟ながらも堂々とした体当たりの演技はみていて清々しかったです。
なによりも、飛びたいと願う少年のひたむきさ、はかなさ、必死さ、けなげさがすごく
感じられてその全身全霊の演技に何度も涙がでそうになりました。
(声はたしかにかすれていて辛いカンジがしましたが、発声の部分の下地が出来ていないので、
本人がそれは一番感じていてくやしいところでもあると思います。でもセリフはしっかりと
聞きとれましたし、そのままサイゴまでもつことを期待してます)


松本潤という、ジャニーズのアイドルが起用されたのにはそれなりに理由があったんですよね。
ドラマを観ての「時代を象徴する力」とパンフレットにはありますが、「消費社会の最も象徴的な
存在であるジャニーズの松本くんがそれを演じる事である種のアイロニーをこめている」と
シアターガイドでも語っていましたよね。
アイドルは大衆の欲望や希望を託され憧れをにない、引き受けて飛んでいく存在。
サスケは希望を託され何度も傷つき迷いながらも、空を飛ぶコツを少しずつとりもどし
道を見つけて飛躍します。
蜷川さんが主演の潤くんや杏ちゃん、その他の若い世代に託す思いとリンクする部分が
あるんじゃないかなぁと思いました。
飛びたい潤くん、飛ばせたい蜷川さん(他のキャスト、スタッフ)の欲望がこの舞台を
作りあげた起爆剤の一つになっていたのかなぁ、と思ったり。

そして野田さんの戯曲はやはり深いなぁと改めて感じました。
平和の中に生まれ平和ぼけしてしまった市民社会、でもその横には爆弾を作り、
テロリストとして生きる負のエネルギーを持った人たちが必ず存在するんですよね。
その負のエネルギーの象徴が、信長の影武者の家系で「用なし」の存在だった
「その後の信長」=現代のテロリスト。
「サスケ」が人間のピュアな希望の部分なら「その後の信長」は人間の欲望。
ある意味、光と影のようなサスケとその後の信長。
でも光と影は表裏一体。いつも隣り合わせ。
「人が空を飛ぶエネルギーと人間の暴力性は紙一重。一歩間違えると、どっちにもいくということ」
光と影は、「まさかの友」となり、おいつめられた影は、
最終的に、光をもっと輝かせてくれる象徴としての自分の存在を受け入れ、光にすべてを託します。
自分がグラスファイバーになって「サスケ」を飛ばせようとする「その後の信長」。
その2人のサイゴのシーンは固い絆で結ばれた友情を強く感じ胸に迫るものがあります。。。
ここでの2人のセリフ、もう涙がでそうでこらえるのが辛かった〜。。。

最後の美しいフライング、そして火が一つ一つ消えていくシーンが印象的。

「歴史を変えてゆくのは革命的実践者たちの側ではなく、
むしろくやしさに唇をかんでいる行為者たちの側にある」


寺山修司さんの本にある言葉を思い出していました・・・

わたしの勝手な解釈なので間違ってる部分がたくさんあると思いますが、難解な戯曲でも
すごく伝わってくるものはありますので、意味がわからなくっても「きっと大丈夫」。
でも個人的には少しでも内容を理解しておく事をおすすめします。

勝村さんはさすがでしたね、本当に素晴らしい役者さんで、舞台を引き締めて
くれていました。面白いし、切り替えも早く、アドリブもちゃんときく。
サスケを飛ばしてくれる重要な役。潤くん自身にとっても彼の存在はきっと大きかったはず。
カーテンコールで潤くんと同じくらい拍手がすごかったのが、きっと観客のみなさんも同じ
気持ちだったんだろうなぁと。。。

そして杏ちゃんがこれまたすごく良くてビックリ!舞台役者さんなんだなぁと思いました。
サスケの闘争本能に火をつける役でありつつ、「眠り姫」自身がサスケの「闘争本能」
なのかなぁと思ったり。
でも「その後の信長」=テロリストが、宛先と、送り先を間違ったことにより、実の妹が
その時限爆弾をあけてしまう瞬間は血の気がひきました。。。
ある意味世界の縮図を見せられた気もします。

ホントにいろんな伏線があって、時空間を飛び越え、パズルのように組合わさって繋がっていく、
謎がとけいくような感覚は気持ち良くって、でもわかってしまって悲しい部分もあったり。。。

五感を研ぎ澄まされる、見てる方もエネルギーのいる舞台であることは間違いないです。

視覚的にも美しいシーンがいっぱいありますし、音楽も素晴らしいです。
「ワルキューレ」にはやはり鳥肌。

深くて暗いテーマではありますが、ゼッケン14番をつけていつまでも飛び続ける幸せそうな
サスケの姿には胸がいっぱいになります。
やりきれなさをぬぐいとってくれる一筋の希望という名の光を残してくれた象徴の空飛びサスケを
いつまでもいつまでも見ていたい、そんな思いでいっぱいでした。

潤くんがこんなすばらしい舞台にでて、しっかりと演じてくれていることをホントに
ほこらしく思います。

サイゴのセリフは何度聞いても鳥肌がたつなぁ。。。



しなれガランス!ギリギリのぎりまで
しなれグラスファイバー!僕の手のひらで
お前はガラスの弓になれ
僕は天翔る日輪の馬車になり神様の瞳突き刺す矢になって見せるさ
しなれガランス!ギリギリのぎりまで
しなれグラスファイバー!
お前がしなればしなるほど僕もギリギリのぎりまで飛んで見せるさ
それが僕とお前のギリ(義理)の兄弟
ガラスの契りだ
arashi(舞台) | permalink | comments(10) | -

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この記事に対するコメント

アリーさん、すごい!
私バカだから思ってることを文章にすることが苦手で、
アリーさんの感想読んでスッキリしたよ。
昨日2度目の観劇だったんだけど、前回から1週間自分なりに考えてから観て、
納得した部分もありまだ理解できない部分もありで。
本当にやっている方も観ているこっちもエネルギーがいる、壮大な舞台でしたね。
わか | 2006/05/16 7:31 PM
アリーさん、とっても興味ぶかく読みましたよ。

野田さんの書いた台詞だから、どうしてもあの独特の台詞
回しを思い浮かべてしまいました。
蜷川さんの演出なのにね。
あとスクリーンのト書きはいらなかったような。
そんな文句言いながらも楽しんだんですけどね。
見ている間、ずっとドキドキしてましたし。
素直じゃないんです。
世間知らずなわたしには目からウロコなこともいっぱい。
スタオベとか。あまりお目にかかれないものだから。

舞台を見てから、戯曲を読むと台詞がすんなり入ってきま
した。女装&もてあそぶシーンがお気に入り♪
ハルコ | 2006/05/16 8:11 PM
こんばんは☆
初日を見てから1週間経ちましたが、毎日舞台のスケジュール表を
眺めながら、今日もがんばっているんだ、って自分もがんばろう
って思ってます。
相変わらず、頭の中ではサスケが浮遊していて、結構いろんな
舞台を見ている私なのですが、今回本当に強く影響を受けて
しまっている事を痛感しています!
ほとんど予備知識無く、観たのですが『音楽』も良かったですね。。
ラストの音楽で涙が溢れそうになりました。
白いTシャツが、まっすぐに突き進んでゆくサスケ(潤くん)をも
表現しているようでまぶしかったですよね。
mika | 2006/05/16 10:20 PM

=わかさま=

こんばんわ〜。ん〜、一見難解な舞台だけど、根底に流れるテーマってのは
案外そんなにむずかしくないんじゃないかな、って思って。
おもしろかったけど、ヘラヘラ笑ってる自分自身に徐々にブロウが
きいてきて、目が覚めたってカンジです。。。
でもわたしもまだわかんないんだ〜。それが実は心地よくもあり。
私達はヒトなんだから思考とイマジネーションを駆使しないともったいない!

=ハルコさま=

野田さんの戯曲ってことで、昔の舞台を見た方は、スピード感が足りない
とか思われたヒトもいたみたいですが。。。
わたしは潤くんのサスケが最初のサスケなので、ホントに上演中、
ワクワクしながらサスケを見てました。
9日は3回カーテンコールがあったんですが、気付かないうちに
2階席でしたがスタオベしてましたね。
同じ列の方々もみんな立ってました。なんかジーンとしました(T~T)
助走=女装
飛行=非行、
このあたりのサスケさま最高でしたね〜〜〜〜☆プププッ。

=mikaさま=

こんばんわ〜☆
初日見てからもうず〜っと頭の中をサスケが浮遊してるんですね〜。
わたしの胸にも決して消えないひっかき傷が残っております。
いまだヒリヒリ痛みます。。。
たくさん舞台を御覧になってるmikaさんが、それだけ影響を受けてるって
ホントーにものすごいパワーを持った舞台だったんだなぁと思います。
音楽も心に深く突き刺さるものがありましたよね。
潤くんはガラスのように繊細でこわれやすいけど、美しく、キラキラ
輝いているそんな憧れや希望の象徴を見事に表現してました
アリー | 2006/05/17 2:37 AM
おはようございます。
アリーさん天才??すごすぎる〜〜私は
ちっとも理解できなくてただ勝村さんとのやりとりが
おもしろかったって感想・・ばかですね〜〜
勝村さんお上手でしたね。
もう一回見られたらもう少し理解できるような
気もします。アリーさんのレポ読んでからなら。

昨日は唐沢さんがみえてましたよ。
テレビまんまでした。
私のつぼは挨拶されたあと走ってもどる松本君の
後姿に{若い!}疲れてないんだ〜〜って
そんな私。やっぱりばかですね〜〜
アメンボ | 2006/05/17 5:59 AM
おはようございま〜す☆
先日、朝日新聞で扇田照彦という演劇評論家の評を読みましたけど、アリーさんの感想のほうがずっと
伝わってきました^^
私もいよいよ、今週末です!
潤くんの声の調子が心配ですが、エネルギー満タンにして
見てきます♪
acca | 2006/05/17 9:46 AM
こんばんは!
アリーさん、ありがとう!最後の独白部分感動したはずなのに思い出せなくて、載せてくれると期待してました。
グラスファイバー(信長の思い)と一緒に飛んでいく様は良かったですネ。今回、頭ガチガチにしてみてしまったので、次回機会があれば、単純に潤クンを楽しみたいなと思います。
みみにぁ | 2006/05/18 12:27 AM
=アメンボさま=

こんあいば〜。いやいや、わたしは原作とかいちお読んでたので、
なんとなくこんなカンジかなぁと力技でもっていったまでですわん(^_^;;
勝村さんとのやりとりはホントおもしろかったですよね〜。
毎日おたがいが100%の真剣勝負で、あのテンション保つのはすごいなぁと思います。
勝村さんはすごい役者さんですよね。かなりかっこよかったです☆
おおっ!唐沢さんもいらっしゃってたんですね〜。
唐沢さんの舞台もWSでとりあげられてましたよね。。。
サイゴのカテコでの潤くん、いつかあの穴に落ちるんじゃないかと心配ですわ。

=accaさま=

こんあいば〜。
朝日新聞の記事読みたいと思いつつまだ読んでないんです〜。
今度図書館で探さなきゃっ。
でも扇田さん、潤くんのことほめてくれてたんですよね?
わたしは自分の中では咀嚼して、頭の中でなんとなく理解できた気はしますが、
うまく伝えられてるか心配だったんですよね〜。
でもaccaさんには伝わったみたいで良かった〜〜〜〜。
きゃあ!ついにサスケにあいにいくんですね!楽しみですね〜〜〜。

=みみにぁさま=

こんあいば〜。
このセリフいいよねっ!めちゃ感動的だよねっ!

「同じ鳥でも飛ばないとりはなあんだ。

それはひとり という鳥だ」

サスケは1人で飛んだんじゃないんだよね。。。



アリー | 2006/05/18 2:15 AM
アリー様・・東京ではお会いできて嬉しかったです!
探しましたよぉ〜〜 
感動です!ぎりぎりのギリまで。。。うわっ
あの感動がよみがえる〜〜!! 観るたびにパワーアップしてる潤君に 迫力さえ感じながら
帰って来ました。すぐにも東京へ行きたい!!

潤君って 色々な顔を持ってるのですよね〜
知れば知るほど 深みにはまり 崩っ!!わたしです。

アリーさんの理解力に感動しました。
ここを読めば ちょっと白夜気分に浸れます!
有難う御座います。又 来させて下さいね!
himawari | 2006/05/18 3:40 AM
=himawariさま=

こんばんわ〜☆こちらこそお会いできてうれしかったですぅ!
あはっ、ごめんねぇ。最近バタバタで☆フリさん書き込みしてなかったから。。。
でもhimawariさん、パワフルよね〜。
サスケツアーかなり満喫したんじゃないですか?
結局何回見たのかな???
それでも観るたび、潤くんパワーアップしてたんだねぇ。
うん、あと半分がんばってほしいです!
わたしも東京行きたいよ〜〜〜〜〜〜(T~T)

ココで「白夜」に浸っていただいてうれしいです♪
ぜひぜひまた遊びにきてくださいね〜。
メールしまぁす!
アリー | 2006/05/18 11:15 PM
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